朝日連峰
2004.08.06-08

 8/7朝、起きて窓の外を見てみると昨日真っ白で何も見えなかったのが嘘のように眼前に朝日連峰のパノラマが広がっていた。中身の知らされていないプレゼントを渡されて開けてみた時の様な気分だ。暗いうちにご来光を見るべく大朝日岳の山頂に向かう。
山頂からは北に月山鳥海山、南に飯豊連峰、東に蔵王、南東には磐梯山、吾妻連峰と東北の南半分の名峰がずらりと居並ぶ姿が圧巻だ。去年の月山での展望がゼロだったので嬉しい。
日が昇るとその反対方向には大朝日岳の影が雲海に投影されている。さしずめ影大朝日と言ったところだろうか。この山の形は円錐形に近く、影の形もなかなか整っている。

山頂はご来光を見る人たちで結構な賑わいである。
大朝日岳避難小屋の管理人さんに一晩お世話になった挨拶をして7:00頃出発。
管理人さんは頑固な山小屋の親父さんといった感じだが登山者に向ける目には暖かさを感じた。

大朝日避難小屋を後に・・・
大朝日避難小屋の前はタカネマツムシソウの群落が広がる。→
小屋から数分の下りで金玉水と言われる水場に着く。以前はテント場だった様だが近年は裸地化が激しく幕営は禁止されている。ここから先は水場がないので水筒には水を満タンに補給する。
周辺は雪渓も残り花も豊富で素晴らしい所。
寒河江川の源流と表示されていた。寒河江川はここから始まり月山の南を流れ下り最上川と合流し酒田市まで流れている。最上川は山形県のほぼ全域をその流域面積としている大きな川だ。
金玉水から中岳まで登り返すと大朝日岳の均整の取れた姿が際だってくる。

中岳付近の巻き道→
この辺りは草原状で吹く風も心地よいが谷は深い。

←中岳から小朝日岳を望む。昨日歩いて来た尾根道が確認出来る。
中岳〜西朝日岳間はなだらかな稜線散歩が楽しめる。

←西朝日岳は左の尖ったピーク。登山道は右の丸いピークを通過している。西朝日岳への登りはこの日最大(^^;) と言っても30分ほどで終わる。
山頂近くで色鮮やかなゾウムシの仲間がいた。色々調べたが名前が特定出来ず。どなたか知っている方がいらっしゃいましたら教えてくださいm(_ _)m
西朝日岳近くの最高点には9:00過ぎに着く頃にはガスが上がってきて展望もきかなくなり残念。
西朝日岳(1814m)〜竜門山(1688m)間も気持ちの良いお花畑のコースだった。このスケールの大きさは地図を見た標高の数字だけでは全く想像出来なかった。
西朝日岳を背に竜門山に登る

ハクサンイチゲの群落

竜門山近く

竜門山(左に見える尾根は以東岳への縦走路)

竜門山への登り
竜門山は10:20頃通過。ここで寒江山、以東岳への縦走路と分かれる。ユーフン山には11:30頃着。
ユーフン山は漢字だと熊糞山と書く。この山行で熊が付く地名は二カ所通過した。それだけ熊が多いのだろうか。


←ユーフン山から竜門小屋が見える。
ユーフン山から大朝日岳、中岳が見えた。もう大分遠くなった。→

ここから徐々に高度を下げながら小さなピークをいくつも超えていく。清太岩山(1465m)で展望が得られるピークは最後であとはブナの巨木が生い茂る道をひたすら下る。道は整備されていて歩きやすい。コース全体を通して最近草刈りが行われた様だ。1226m峰下のゴロビツ沢の水場は濁っていて使えなかった。標高が低くなり暑くなっていたので冷たい水をあてにしていた皆はがっかりした様だ(T_T)
日暮沢小屋には14:30着。
続く→