阿弥陀岳
1999.12.04-05

初冬の南八ヶ岳、阿弥陀岳に行って来ました。
初日は快晴でしたが、阿弥陀に登った日は最悪の天候でした(T_T)


阿弥陀岳山頂にて1999.12.05 AM10:18


 12/4 11時に自宅出発。美濃戸口から林道を行き美濃戸山荘の駐車場に13時着。駐車料金は1日1000円であるが今回は1泊なので2000円を払う。この日は柳川北沢経由で赤岳鉱泉までの約2時間の行程。林道には積雪5cm位。1時間ほど歩くと林道も終わり、西日に輝く横岳がいつものように迎えてくれる。







赤岳鉱泉(1泊2食7500円)には15時着。横岳、赤岳西壁が夕日に染まるのに何とか間に合う。夕食までの時間にこの小屋のテラスに三脚を据えて夕日に染まる横岳西壁を撮る。日が傾くに従い山の色も微妙に変化する。望遠で大同心を狙うとアブミがキラリと光った。こんな時間でどこにビバークするのであろうか。少し驚く。


赤岳鉱泉にて・・・12/4










この小屋の食事は山小屋としては豪華であり、とても美味しい。19時前のテレビ天気予報までは時間があったので談話室で休憩する。本棚いっぱいに懐かしいマンガ本が置いてある。つい、時間を忘れて読みふけってしまった。天気予報では明日は曇りのようだ。下界で曇りだったら山は雪か。心配しつつ床につく。







朝、起きると外は濃い霧で真っ白。たまにはこのような山もいいかと思い、何にも見えないことが分かっていながら登り始める。雪も降っているが気温はやや高め。−5℃。7時に赤岳鉱泉出発。積雪は10cm以下。中途半端な量で浮き石が隠されていたりしてかなり歩きにくい。中山乗越は天気が良ければ赤岳の西壁が目の前に広がり絶好の撮影場所であるが、今回は当然何も見えない。8時には行者小屋出発。ここも赤岳鉱泉と同様テントが多い。ここからはしばらく樹林帯の登りが続く。この日はかなり入山しているが、ほとんどの人は赤岳方面に行った様だ。このルート(中岳のコル経由阿弥陀岳)は私ただ一人。岳樺の幹に霧氷が付いていて美しい。




1999.12.05
中岳のコル付近



中岳のコルには9:30着。森林限界を超えたので風が一段と強く感じられる。ここからは岩と雪が混ざった急登が続き緊張する。岩にはエビの尻尾が発達している。山頂に近くなると(と言っても何も見えないのだが・・・)かけ声が聞こえる。どうやら阿弥陀南稜を登って来ているパーティーの様だ。阿弥陀岳山頂10時着。山頂には先ほど南稜を登ってきた二人しかいないので、カメラのシャッターをお願いした。




阿弥陀岳山頂




さすがにこの天候では山頂には10分といなかった。樹林帯まで戻ると風が弱まってほっとする。行者小屋で昼食をとり12時出発。帰りは柳川南沢経由である。美濃戸山荘まで降りてくると時折日が差している。美濃戸山荘駐車場14時着。富士見町の山麓に友人が山荘を建てたので立ち寄り、お茶をいただく。冷えた体が生きかえる様だ。