(広河原〜二俣〜八本歯のコル〜北岳山荘〜北岳〜右俣〜広河原)
2000.07.09−10
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南アルプスの北岳に行って来ました。目的はこの山にしか咲いていないキタダケソウを見ることです。北岳は今回で4回目でした。主な装備はカメラ一式(35mm、67、デジカメ)、三脚、テント、シュラフ、食料等です。重量はいつものように35kgを超えました(^^;) 7/9 自宅を夜中の2時出発。豊科のN氏を乗せて高速を南下。約2時間半で北岳登山口の広河原に着く。既に駐車場は95%は埋まっている。何とか隙間を見つけて置くことが出来た。梅雨の合間の晴れを狙っての入山が多いのかもしれない。 軽く朝食を済ませて5:00頃出発。北岳が朝日を受けて赤くなっている。
吊り橋を渡りすぐ樹林帯の登りである。 前日の台風の影響で大樺沢の水量が多く、登山道を横切る枝沢からも水が溢れて道も川状態になっている所が多かった。木々の新緑が美しく、沢の音を聞きながらの登りだったので重い荷物も苦にならない。(ここまでは・・(T_T))
途中崩壊している所が2カ所あるが18年前に較べて崩壊が大きくなり対岸を高巻く様に道が付け替えられていた。2時間半ほどの登りで樹林が途切れ視界が開けてくる。大樺沢の雪渓が眩しく、岳樺の新緑とのコントラストが美しい
二俣で大休止。ここにはトイレが設置してあるとのことであるが、まだなかった。夏山最盛期のみということか・・・二俣から上は雪渓が現れる。ここから雪の上を歩いた。登るに従い傾斜も急になってくるので体力的にきつくなってきた。上の方から落石のコールがあり見るとこちらへ向かって50cm位の石が向かってくる。かなりのスピードで一瞬肝を冷やしたが左へそれていった。上部二俣に近づくと北岳バットレスの岩場が圧倒的なスケールで頭上に迫ってくる。
上部二俣で雪渓が終わり最後の水場で水を補給したら、八本歯のコルへの急登が始まる。体力的にもっともキツイと感じる。沢から小尾根に取り付くと梯子が連続する。重い荷物では辛いところだ。殆どの人は日帰りか小屋泊まりなので荷物が小さく我々をどんどん追い抜いていく。ここでもいつものように荷物大きいですねと何回か声をかけられた(^^;)
やっとの思いで八本歯のコルへ12:00頃到着。涼風とともに間ノ岳が視界に飛び込んでくる。北岳への登りでは私が一番好きな所だ。前回はタカネビランジが咲いていたがまだ時期が早い様だ。 ここから北岳山荘方面へのトラバース道を行く。花の多い北岳でも特に多いコースだ。目当てのキタダケソウもある。すれ違う人にキタダケソウがまだ咲いているか聞いてがっかりしたり喜んだりしていたが、道沿いに一株だけ咲き残っていた!
周りを見ると見事なお花畑が広がっている。黄色いシナノキンバイのそれは斜面全体を花の色に染めるほどであり素晴らしい。
北岳山荘では夏山最盛期に向けて最新式のトイレの工事をしていた。最近人気がある山域はオーバーユースで屎尿の処理が問題になってきているので遅すぎるくらいだ。 小屋はほぼ満室であったが幕営は少なく3張りだけであった。お陰で静かに夜を過ごすことが出来た。
7/10 翌朝は素晴らしい朝焼けであった。朝焼けの写真を撮り、テントを撤収。6:00頃北岳山頂に向けて出発。
素晴らしい天気で展望を楽しみながら登り7:30に山頂に着く。ここでの展望はもう解説は不要だろう・・・ 北岳山頂360度パノラマ写真はこちら・・・
帰りには広河原から車で野呂川を下り、奈良田温泉に入り白旗史郎氏の写真館を見て帰路についたのであった。 銀塩写真はこちら |