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ロープウエーは我々以外は皆スキーヤーでこの中の何人かにどこへ登るのかと聞かれる。坪庭に着くと思った通り風雪が厳しい。今回初めて山用のストックを用意して試す。なかなか快適である。縞枯山荘を通過して雨池峠から樹林帯に入ると、風を防いでくれて静かになる。トレースも消えていない。時折青空が出るがすぐに暗くなって雪が降ってきてこの日の写真はあきらめた。縞枯山頂から茶臼山間の平坦地で遅い昼食をとる。外に出している、カシオのPROTREKの気温は−13.5℃を表示している。風も相変わらず強い。こんな中で何事も経験とガスとコッヘルを取り出し、店開き状態・・・。コッヘルに注いだ水は見る見るシャーベット状になり、冬山初体験の内藤氏はただ笑うしかないと言っていた。天気が良くなる気配がなかったのでこの日は茶臼山まで行かず往路を引き返した。縞枯山荘15:30着。 |
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この日の客は我々2人のみ。日曜の晩だから当たり前か・・・。小屋のスタッフの人達の方が多い。みんな若い20代だ。掘り炬燵があってそこで17:30夕食。夕食が終わっても暖かくて炬燵から出られないでいると、スタッフの人たちが集まってきて飲み会が始まった。我々も持ってきたつまみをだして、参加させてもらいワインもいただいた。私が10数年前小谷村のペンションでバイトした時の雰囲気を思い出す。小屋での色々な苦労話。困った客の話など。山口から来たという女性はここが気に入って1年いるがまだ延びそうだと言っていた。私は冬しか来ていないと言うとほかの季節も来るよう強く勧められた。今まで1年過ごしてきたここの四季折々の魅力を話してくれた。私もほかの季節も来たいと思う様になった。夏はずっと雨だった影響で1月なのにまだその時の水が残っていて炊事に使っているとのこと。確か以前正月に来たときは雪を溶かして水をつくっていたっけ。98年の異常気象はまだ尾を引いている。あと、ここで話を聞いて初めて八ヶ岳の山小屋が全て予約制ということを知った。予約なしだと管理人も小屋を閉めて山を下りてしまう所もあるとか・・・。我々登山者も考え方を変えねばならない時期が来たようだ。
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